伊砂文様(いさもんよう)
型絵染めは、古くから日本に伝わる染織技法。
伊砂文様研究所では、昭和20年代より数々の文様・図案を生み出してきました。
文様の数々は、モチーフを自然物や風景だけに求めるのではなく、
心象や目に見えぬ対象物をも表現しているのが特徴です。
ボタン菊を真上から見たデザインで、満開に咲いている様子を描いています。
円状に広がる菊の花が花火に も見えるデザインです。
広げた時に初めて菊とわかる大きな柄なので、包んだ時と広げた時の印象の違いを 楽しめます。
菊は平安時代には、陰暦9 月を菊月と呼び、9 月9 日を「重陽の節句」「菊の節句」として、
菊 花酒を飲む「菊花の宴」「菊花の杯」で邪気を払ったとし、長命を祈りました。
菊文様も邪気を払う長命の象 徴として、好んで装束に用いられたと言われています。